BATTLE ROYALE

(個人的見解多し、注意)


極東アジアの列島からなる国。
総統と呼ばれる最高権力者を頂点とした特殊な国家社会主義を敷く

大東亜共和国

この国では毎年全国の中学三年生から任意に50学級が選抜され、
各学級毎で最後の一人になるまで生徒を互いに殺し合わせる
プログラム(正式名称:大東亜共和国戦闘実験第六八番プログラム)
が行われていた。

生徒たちは若干の食料、武器(選択不可)、会場地図を支給され、生死確認・位置確認のための電波発信機と爆弾を内蔵した首輪を着けられる、この首輪は時間ごとに増える指定の禁止エリアに踏み込むと爆発する仕組みになっている、及び二十四時間が経過しても死亡者が一人も出なかった場合もその時点で生き残っている生徒全員の首輪が爆破され、生徒は一箇所に踏みとどまる事もできずに戦いを余儀なくされる。

本編の
BATTLE ROYALEは、
1997年
プログラムに選ばれた川県の城岩中学3年B組の生徒42人の戦いを描いた物語となっている。




いやぁ・・面白かったですね、近来まれに見る面白さでした。
元はといえば映画公開で初めて興味を持ったんですが、早速かのド分厚い小説を購入しました、
とは言え、もともと私は小説の類は読まない性質で、さすがにこの分厚さを見たときには覚悟を決めていたとは言え躊躇するものがありました。
しかし、ページを開いて読み出したが最後、寝る暇も惜しんで読みふけり、
僅か3日で666頁の大作読破。

それからはもうすっかりどっぷりとバトロワファンに成り果てました。

中学生という歳若い少年少女たちの置かれた「殺し合い」という極限状態、その中で彼らがどう行動してどう死んで行ったかがつぶさに書かれてるんですね。
読む前には、42人もいればその大半が何処でどうして死んだかなんて判らないで話が進んで行くのではないか?と思いましたが、とんでもない、生徒42人にはそれぞれの個性と人生があり、何を考えどうやって最後を迎えたのかがちゃんと描かれてました。
それだけでもスゴイけど、本当に読ませる力のある小説でした。

本当に過酷ですよね、戦う相手は見知らぬ敵ではなくてさっきまで笑い合っていた友達なんだもの。

「こいつ一人いれば物語一本書ける」というほど個性的なキャラが惜しげもなく次々と死んでいきます。「もうこれ以上誰も死なないでくれ〜」という読者の願いはことごとくはねつけられていきます。




その中で、
自分の持てる全ての才能と技術を最大限に駆使して活躍し、そしてもっとも壮絶な死を遂げた男、

男子19番 三村 信史というキャラは鮮烈でした。

バスケ部のエースにして学校一のモテ男、小粋に飾った左耳のリングピアスとサイフにしのばせたコンドーム(笑)が特徴、
中学生の分際でハッキングはやっちゃうわ爆弾作るわ。

このバトルロワイアルの中で一番の人気キャラですね。

例にもれず、私もこの三村信史のファンになっていました。



(こっからは同人的見解)

その彼の人気を支える要因の一つに親友の「瀬戸 豊」の存在があると思っているのですが・・。

まずプログラム中、親友であるクラス一のおチビちゃんにして平和主義のお調子者、
男子12番 瀬戸 豊を森の木陰でGETした時に始まるこの男の常軌を逸した発言と行動の数々。

発見時「かなり距離があったけどお前を見間違えたりするはずが無い」の熱い一言に始まり、

「俺はお前が好きだ!」
「はっきり言ってナンバーワンだ!」
の爆弾発言へと続く。

一度「ホモ小説・・間違って買ってきた訳じゃないよな・・」と表紙を確認したのは事実です。

その上やたら豊ちゃんに対する接触が多いわ、この切羽詰った状況で一つのミスが死に繋がるというのにおチビで運動神経のニブい豊ちゃんがどんな失敗をしても決して怒らず。
終いには「仲間にしてくれよ」と懇願するもう一人の友人男子2番 飯島 敬太に対しては「信用できない」と撃ち殺す(実際は殺す気ではなく威嚇だったのだが)始末、それを見た豊ちゃんに「実は殺る気になってるんじゃないか?」と疑われようモンなら友人を過失で殺してしまったことよりもはるかにショックを受けて、あれほど頑丈だった精神の均衡ガタ崩れ。

あの〜・・・・・。

「俺、お前を守らなきゃと思ったから飯島を撃ったんだぞ、ちくしょう」と涙ながらに語るは良いけど、
「お前を守らなきゃと思った」って普通男が男に対して使う言葉か?

トドメとばかりにこの男、死ぬ間際の最後の最後になってまでも
「豊、すまない」とのたまってる始末。

なんなんだお前は。

本編中に出てきたが中三の彼は通産3人の女子を食っていて、その上現在では複数の女子と付き合ってるらしいのだが彼自身あまり女性に対して真剣に興味が持て無い御様子、と言うかそれらしいことを本人も言っている。

さてはこいつはアレだ、隠れゲ○だ。

本心から女性に興味が持てないから、相手をとっかえひっかえしてしまうのだろう。

学校一のプレイボーイの本命は他のどんな女子でもなく、いつも一緒にいたこの親友の少年だったわけだね。
と、私は思います。

そして学校一のモテ男のハートをそうとは知らずに捕らまえていたキュートボーイこと瀬戸 豊ちゃん、

クラス一のおチビにして平和主義のお調子者というスタンス。
その上、三村信史とは小学校のころからの付き合い、つまり幼馴染という美味しさ。

容姿は幼く、運動は苦手、その上体もあまり丈夫じゃないらしく良く熱を出している模様、
さらには声変わりもまだの様子、
目が真ん丸で相当の泣き虫なことからいつもウルウルしてるものと推測される。さしずめアザラシの赤ちゃんのようであろうか?
オマケにこの子が三村や主人公の七原 秋也や杉村 弘樹を呼ぶときの表記が何故か「シンジ」「シューヤ」「ヒロキ」とカタカナ呼びである。
(ちなみに杉村 弘樹(180を超える長身の拳法使)までもゲームスタート時、このおチビたんを捕まえる気満々だったという、モテるねチビたん)

無用なまでに作者が可愛さを強調してる気がしてならない、

しかし、一部の三村信史ファンの間からは「こいつがいたから三村が死んだ!」とバッシングを受けているらしい、しかしファンが何を言おうと三村本人は一つもこの子を責めたりしなかったしむしろ擁護する側に回ってたんだから他人が怒ることじゃないじゃないか、と言いたい、その上、三村が死んだのは
「主人公じゃないから」
に他ならないと思うのだが・・・、物凄い極論ではあるが。

それにこの子が居なかったら主人公の「七原 秋也」の名前をみんな「アキヤ」と読み間違えていたのではないだろうか、そういう点でも十分役に立っている。

と、私は思います。




・K-KYOが出したバトロワ同人誌の手前勝手な世界へ






不愉快だ!帰る!!