―1―


「蛙男さん。しりとりしませんか?」
「しりとり?別にいいが」
「じゃぁ、いきますよ。『林檎』」
「『ゴルフ』」
「『ふざけんじゃねぇぞ。コラ!この両生類が』(どこかのやくざが言うようにお読みください)」
「は!?」
「(天使のような笑顔で)『が』からですよ。蛙男さん」
「え。『がんぎこぞう』」
「『うだうだいってねぇで、きっかり落とし前つけやがれ。この蛙やろう』」
「.....(口パクパク)」
「『う』ですよ。蛙男さん」
「『うみ』」
「『ミミズみたいに簀巻きにして道頓堀に沈めたるぞこら』」
「.....。佐藤。お前、私がお前が大切にしていた最高級コーヒー豆を勝手に使ったことまだ怒ってるだろう」
「ぜ〜んぜん、おこってませんよ〜(青筋をぴくぴく)」
その後、しばらく蛙男が部屋から出たところを見るものはなかった。








―2―



とても綺麗な空気ととても美しい景色の中で私は、おきた。
ちょっと湿っぽい夏の空気は、汗を掻いていた私に嫌味の如くまとわりついて嫌だった。
珍しく早く起きたのでメシアの珈琲とたぶんあまり食べないであろう朝食を用意して蛙男さんが飲むコップの中に
白い粉を入れた。これは、早く起きても起きなくても入れるものなのだが蛙男さんは気付いてないらしい。
「....いっそのこと致死量入れようかな」
白い粉の正体は、青酸カリ。死んだ後、口の周りでアーモンドの匂いがするらしい。
べつにたいした理由は無い。蛙男さんを憎んでるわけでもないし、死んでほしいとも思っていない。
ただ....。
「生理的に嫌いなだけ」







【ケイキョより】
当サイト4周年記念にあまねさんがケイキョのリクエストに応えて書いてくださいました!
ありがとうございました★

そのリクエストとは「蛙男と佐藤さんの日常(Notホモっ気)




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