「まあ、お嬢様、もうお休みにならなくては」
「だってわたし、まだねむくないんだもの」
「いけません、明日に差し支えますよ」
「じゃあ、ねむくなるまでなにかおはなしして」
「困りましたね…では『riddles(なぞなぞ)』はいかがですか?」
「なぞなぞね!わたし、とくいよ」
「では先ずやさしいものから『Lucky mouse fell of a 1000-step stair and was
not hurt. Why? 』」
「そんなのかんたん、『He fell off the last step.』でしょ?」
「正解、お嬢様、さすがですね、少し簡単すぎましたか?」
「うふふ」
「では次は少し難しいのを」
「うんうん」
「私が『Rogue』だとします、そしてお嬢様のそのきれいなクルスのネックレスを狙っているとしましょう」
「それで?それで?」
「けれど私は悪者なのでなかなかお嬢様には近づけません、ましてきれいなネックレスの鎖を切ることも止具を外すことも、一切触れることも叶いません、さてどうやってお嬢様の首からそのネックレスを盗むでしょう?」
「むずかしいわ、くさりをきってもダメなのね?それでてをふれちゃいけないのね?」
「そうです」
「うーん…ダメ、わからないわ、こたえおしえて」
「簡単ですよ、ホラ」
「ね?簡単でしょう、・・・でも私は盗人じゃないし、欲しいのは貴女のお命だけでネックレスは要らないんですよね、だからこれはお返しします、それではおやすみなさいませ、お嬢様」